書評38回目 kkその9【ブレイブストーリー】宮部みゆき
小学五年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子。大きな団地に住み、ともに新設校に通う親友のカッちゃんがいる。街では、建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がっていた。そんなある日、帰宅した亘に、父は「この家を出てゆく」という意外な言葉をぶつける。不意に持ち上がった両親の離婚話。これまでの平穏な毎日を取り戻すべく、亘はビルの扉から、広大な異世界―幻界へと旅立った!
以上、Amazonでのあらすじになります。
宮部みゆきさんは、最近のソロモンの偽証も面白いですが、個人的には中高生の頃に読んだステップファザーステップや、魔術はささやくなどのティーン向け作品のイメージがあります。
絵を描くのが好きなので、感想や印象に残ったシーンを絵で描いたりしてましたね。
このお話は、ポップなタイトルからは想像できないくらい扱うテーマが重く、なおかつ主人や周りの人間を見つめる宮部さんの目線がいつもより厳しい気がしました。
ちらっと作者の主観が見えるシーンがあったりして、生理的に受け付けない部分もあったりなかったり。
社会派の作品も多く書かれている方なので、社会構造やその中で生活する人々の描写はとても詳しくわかりやすいのですが、上記の様な点で、私とは相容れない(偉そうに言ってますね〜)作品でした。
きっと読む前に期待していた方向性と違ったのだと思います…!
しかし、世間一般的にはおそらく評価されている作品かと思いますので、気になる方はぜひぜひ!!
kk
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