書評2回目 kk-その1【ラプラスの魔女】東野圭吾
東野圭吾さんの本は割と多く読んでいて、特に加賀刑事シリーズが好きなのですが、直近で読んだタイトルがこちらになります。
タイトルや主人公の名前が「円華(まどか)」というところから、某魔法少女アニメを彷彿とさせます、というか、まさかそのアニメから着想を得てこの話を考えたのではないかと思い読み始めましたが、ところがどっこい内容はまったく関係ありませんでした。
それもそうですね。
様々な登場人物の視点で物語が進み、最終的に全てが一つにつながる構成になっています。
ミステリ小説ではないので、トリックとしては、え!そんなのあり得ないでしょ!!と半信半疑くらいな感じなのですが、親子や部下と上司、友人等といった人間関係についていろいろと考えさせられることの多かった作品でした。
作中での魔法は科学的なもので、読んだ方はきっと、人の行動もたしかに統計や経験で予測することができるもんなー確かにメンタリストもそんな感じだよな~と思うはず。
個人的には、上司の逆恨みへの当てつけで警察を辞め、主人公の警護を担当することになった武尾さんが主人公に振り回される姿がとても楽しく、もう少し掘り下げてほしかったなあというのがあります。
誰かの心情を掘り下げる、という話ではなく、事実や会話文で淡々と物語が進んでいく印象がありました。
これから読む人には、魔法少女モノではありませんから!ほんとに!と伝えたいです。
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1回目ということで、遅ればせながら自己紹介でも。
読む本のジャンルは特に決まっていません。割と雑食です。
文章を書くことは苦手なのですが、何もしないよりはいいかと思って文を散らしております。
楽天家のB型ふたご座です。
春ですね。よろしくお願いいたします。
kk
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