書評5回目 さのすけーその2 【誰か Somebody】宮部みゆき

どうも、さのすけ二回目の登場です。

ソクラテス曰く

「結婚した方が良いのか、しない方が良いのか。と問われたならば、私はどちらにしても後悔するだろうと答える」だそうです

深い意味は無い


今回は

宮部みゆきさんは、【ソロモンの偽証】が一番好きだったりするのですが、最近【誰か Somebody】を読んだので、今回は【誰か Somebody】です。

この【誰か Somebody】(すげぇ、作品名連呼してるな)は、主人公の杉村三郎シリーズとして、現(2016/3/28)三作品(【誰か Somebody】【名もなき毒】【ペテロの葬列】)出ておりまして、ドラマ化もしているので、知っている方は知っているかと……

更に、文庫版の【ソロモンの偽証】最終巻に追加された話にも出演しております

ちなみに、主人公の杉村三郎役は小泉孝太郎さんです。読んだ感じはもっと年上な気がしたのですが、ドラマ見ると役にあっていると感じるのですかね?見ていないので分からない

さてあらすじ、

「ヒョンなきっかけからー病弱な社長令嬢ー杉村 菜穂子と出会い結婚した主人公杉村三郎。杉村の義父ー今多 嘉親(今多コンツェルン会長)ーのお抱え運転手ー梶田信夫ーが自転車にひかれて亡くなる。犯人は見付からない。運転手の姉妹は犯人を捜す為、そして故人の家族の悲しみ、苦しみを犯人に少しでも伝えたいと父の生涯を描いた本を出した言い、今多コンチェルン出版部門で働く杉村に話が来る。事件の手掛かりを探す為、亡くなった梶田の本を出版する為、梶田の過去を調べて行く中で梶田の姉妹の姉が子供の頃に遭遇した事件を知り、『父は他殺されたのではないか?』という疑問が生じる。果たして真相は……?犯人は……?」

というのが概要。メインで扱われるのは梶田の事件ではあるが、その周りの面々が癖があって面白い。

まず、あらすじの出だしにヒョンなきっかけと書いたように、杉村夫妻の馴れ初めは描かれども、「他にも描きたいけど描いて無い所が沢山ありまっせ」という感じの夫婦そして、その親族達。「何なら続き書いても良いんですよ~」という作者の声が聞こえてきそうである。

メインの事件は思いもよらぬ結末に向かう。むしろ、結末が枝分かれする。言わば、火サス面&昼ドラ面とでも言えばいいだろうか。火サス&昼ドラ、その片方の面は予想出来てしまうかもしれないのだが、裏側や過程が面白い。またメイン以外の面々が非常にクセがあり、この後の話も気になってしまうだろう。(氷の女王とか氷の女王とか)

過去のボカし方は読者にある程度の部分を委ねつつ、いくつかの可能性を示していたのが、とても印象深かった。

Book reviewer友の会

好きな本を月~金の平日、曜日担当メンバーが書評または、感想を上げます。 金曜だけは、月一メンバーが担当するんで、変則的!! 担当メンバー さのすけ MRX KK ado ぬい うさちゃん

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