書評21 さのすけーその7 【黒笑小説】東野圭吾
「青年は老人を阿呆だというが、老人も青年を阿呆だと思っている」
byジョージ・チャップマン
今日は、
短編集!!オモレー、本当に笑える作品ですわ~
東野圭吾先生が、
藤子・F・不二雄先生のドラえもんと、藤子不二雄A先生のブラックユーモアを小説とした書いたそんなイメージです。
マンガ向きにもしてあると感じました。オチもマンガ向きなのが多いかな
では、ネタバレ無くあらすじを
1、もうひとつの助走
寒川心五郎という小説家が、とある賞を受賞するかどうかの結果の電話を待つ為に、店へ集まった編集者達。
そんな寒川先生と編集者達の心の声が……
「言ってる事と、心の声は全く逆じゃないか!!」と突っ込みたくなります
2、線香花火
新人賞を受賞した新人小説家の話
これは小説家を目指す人が読むと、落ち込むかもしれない……
3、過去の人
線香花火の続きと言える
線香花火で受賞した作家のその後、またその次の年に同賞を受賞した作家、みんなみんな……
「そうですか、そうですか、小説家を目指すのは辞めよう」
と、やっぱり思うかもしれない
4、選考会
とある賞の選考会に選ばれた「もうひとつの助走」の主人公寒川
選考会とは、別な意味の選考会だった!!
「そうですか、小説家になってもこうですか、小説家にはならないようにしよう」そう思うかもしれない
5、巨乳妄想症候群
全てが巨乳に見える病気になった主人公。もうそれだけのお話
オチがとても最低ですが、この話大好きです!!
6、インポグラ
「インポグラ」あれと名前が似ていますね、そう「バイアグラ」
まさにそれ!!
起つのでは無く、勃たなくする薬を作った話
そんな薬売れるのか?どうなんだ?そんなお話
7、みえすぎ
みえすぎる男が主人公のお話
空気中を舞う埃だろうが、人がくしゃみをした後の飛沫だろうが、その全てが見える主人公の話。
いや~、僕はこうはなりたくないです
ほどほどに見えないのも生きてくには大事ですね!!
8、モテモテスプレー
まさに「ドラえもん」
タイトル通り、モテモテになるスプレーの話
しかし、そんなスプレーには効果の効き目に制限時間があって……
オチが最高です。まさにマンガ向き
9、シンデレラ白夜行
そのまんまシンデレラ
東野圭吾が書いた、やや現実味溢れるシンデレラ
現実味溢れるシンデレラって夢あるの?どうなの?
それは読んでのお楽しみ
10、ストーカー入門
読んでてなんだこれ?ってなったお話
中身もタイトル通り
「オチが、これで良いのか?」となる事請け合いです
11、臨海家族
恐ろしいです。子供向けアニメって恐ろしいです!!
「自分の子供には見せないようにしようかな」とそう思ってしまいます
いや~恐ろしい
12、笑わない男
笑わないホテルのボーイを笑わせようとするお笑い芸人の話
オチが大好きです!!
13、奇跡の一枚
最高に写りが良い写真が取れた主人公
そんな写真をメル友に見せたら、「遭ってみたい!!」と言う事に
しかし、写真の人物は私だが、あまりにも実際の私とは似ても似つかない、さてどうしよう。そんな彼女が取った手段!!
そして、明かされる衝撃の事実
「オチは、これで終わりかい!!」って言いたくなります
一つの話が短いので、
一つ読み終えるたびに、次読んじゃおっかな~ってなって
結果一冊読んでしまう、そんな手が止まらない短編集です
いや~、通勤や帰宅の電車で読むのにもお薦めな一冊です
0コメント