書評23回目 kk-その6【天地明察】冲方 丁

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること--日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描く傑作時代小説!!


以上、Amazonからの内容紹介です。


『蒼穹のファフナー』というアニメがとても好きなのですが、その脚本やノベライズ等もこの方が書かれていて、そこから冲方さんの作品に興味を持ちました。

登場人物の描き方はさすがの一言で、歴史上の人物を鮮やかに厚みを持って生き生きと描かれています。

みんな一癖あって親しみを感じます。

さらに、主人公の渋川春海の算術への情熱や、照れ屋さんなところも人間味にあふれていて、もう、これは周りがほっとかないよね。何度も失敗するけど、そのたびに立ち上がる姿がとても良いです。

主人公の生き方を丁寧に、更にエンタメとして楽しめるように描いていらっしゃいます。

この方は人間の群像劇とか心理描写とかが得意なのかな。

高校時代にこの本を読んでいたらもっと日本史の時間が楽しかったんだろうなと思います。

数学にも、暦にも興味が無い人にもお薦めです!


このお話はV6の岡田君で映画化をしているようなのですが、映画はどんな感じなのでしょうか。

Book reviewer友の会

好きな本を月~金の平日、曜日担当メンバーが書評または、感想を上げます。 金曜だけは、月一メンバーが担当するんで、変則的!! 担当メンバー さのすけ MRX KK ado ぬい うさちゃん

0コメント

  • 1000 / 1000